ムチ打ち症は、交通事故のケガの8割以上を占めています。
停車中に後ろや横から、いきなりぶつけられたという状況が多く、無防備な状態で衝撃を受けた方がほとんどです。
たとえば、停車中の運転席に座っていて、後ろから他の車に追突された場合など、その衝撃は体を前へ強く押し出し、一方で重い頭部は大きく後方にのけぞった姿勢になります。
次にその反動で、体と頭部をつないでいる首は大きくムチのようにしなります。
これがムチ打ち症と呼ばれるゆえんで、首周辺の筋肉が無理やり伸ばされた形となります。
こうして、車が追突した衝撃に反動が加わった力が、首やそのまわりの筋肉、骨に大きな負担となり傷つけるのです。
また、衝撃の大きさやその方向、衝撃を受けた側(被害者)の姿勢や筋肉の様子(疲れているかなど)で、その状態は変わります。
事故に遭ってしまったら携帯電話のカメラ機能などを利用し、車の衝突の跡や道路のブレーキ痕などを撮影しておきましょう。
それにより、受けた衝撃の方向などが把握しやすくなり、その後の施術に役立ちます。